リスティング広告の費用はいくら?Google・Yahoo!広告の仕組み、予算の決め方、運用代行費を解説

リスティング広告の費用はいくら?Google・Yahoo!広告の仕組み、予算の決め方、運用代行費を解説

リスティング広告の費用を調べると、「月3万円から」「月20万円が相場」「運用手数料は20%」など、違う数字が次々に出てきます。どれを自社に当てはめればよいのか、迷うのは当然です。

結論からいうと、リスティング広告に一律の適正月額はありません。広告媒体へ払う金額は広告主が予算として設定できますが、必要な予算は、検索される回数、クリック単価、問い合わせ率、そして1件の成約から残る粗利で変わります。だからこの記事では、相場を言い当てる代わりに、費用を4つに分けて、自社の数字で予算を決められるようになることをゴールにします。

費用 何に払うか
広告媒体費 Google広告・LINEヤフー広告へ支払うクリック料金(自社運用でも発生)
初期設定・計測 アカウント、広告文、タグ、電話・フォーム計測(社内工数または外注費)
ページ・素材制作 広告先ページ、画像、文章(既存ページで足りなければ発生)
運用代行費 検索語句の確認、入札・予算調整、報告(外部へ任せる場合のみ)

※この記事では、GoogleやYahoo!の検索結果などへ表示する検索広告を「リスティング広告」と呼びます。検索広告は関連性・設定・審査・オークションに基づいて表示されるため、出稿すれば必ず希望の位置に掲載されるわけではありません。

目次

リスティング広告の費用は、クリックされたときに発生する

Google広告もLINEヤフー広告の検索広告も、クリックされたときに料金が発生します。表示されただけでは発生しません。

ただし、「クリックされた分だけ払う」ことと「問い合わせがあった分だけ払う」ことは別です。ページを見て離脱したクリックにも、競合が様子を見に来たクリックにも費用はかかります。だから費用対効果を見るには、クリックの後、つまり「問い合わせ操作→実際の連絡→有効な相談→成約」まで計測する必要があります。管理画面の「成果件数」が何を1件と数えているかの確認は、予算の話より先です。

クリック単価は固定料金ではない

1クリックの料金に固定の価格表はありません。オークション、入札方法、広告やページの品質などで変わります。契約前の試算では、断定的な「業種別相場」より、キーワードプランナー(※Google広告の無料の予測ツール)で地域と期間を指定した予測値を確認するほうが実務的です。Googleも、予測値は推定であり実績を保証しないと説明しています。

Google広告の費用|1日の予算と月間上限を分けて考える

Google広告では、キャンペーンごとに「1日の平均予算」を設定します。これは毎日の固定支出ではなく、1日あたりに平均して使いたい金額です。公式ヘルプでは、多くのキャンペーンについて、検索が多い日は実際の費用が平均予算の最大2倍になる場合があること、月中に予算を変えなければ月間の請求上限は平均予算×30.4になることが説明されています。

たとえば1日の平均予算を1,000円にすると、ある1日は最大2,000円まで使われることがあり、月間の請求上限は30,400円です。「1日1,000円だから毎日ちょうど1,000円」ではない、という点だけ覚えておいてください。月中の予算変更や別の予算方式では上限も変わります。

LINEヤフー広告の費用|前払いと後払いがある

LINEヤフー広告の検索広告もクリック課金です。支払いは、前払い(銀行振込・クレジットカード)と後払い(クレジットカード)から選べる仕組みで、利用できる方式はアカウントによって異なります。Google広告とは利用者層・検索量・管理機能・支払方式が異なるため、どちらが安いかを名前で決めず、同じ地域・検索語句・期間で実際のクリック単価と問い合わせの質を比べてください。

月額予算は、成約から逆算する

「他社が月いくら使っているか」は、自社の上限を決める根拠になりません。予算は成約後に残る金額から逆算します。手順は4つです。

  1. 1件の成約から残る粗利を確認する:売上ではなく、原価・外注費・決済手数料を引いた金額を使います
  2. 問い合わせから成約する割合を確認する:過去の実績から。データがなければ楽観・標準・慎重の3通りで幅を持たせます
  3. 問い合わせ1件に使える上限を出す:1成約の粗利×成約率が「問い合わせ1件あたりの粗利期待値」。ここから必要利益と人件費を引いた金額が、広告に使える上限です
  4. クリック数と媒体費を試算する:目標問い合わせ数÷問い合わせ率が必要クリック数、それ×予測クリック単価が媒体費の目安です

たとえば、1成約の粗利10万円・成約率20%なら、問い合わせ1件の粗利期待値は2万円。月5件の問い合わせを目標に、問い合わせ率5%・クリック単価300円と仮定すると、必要クリックは100回で媒体費は3万円。これはあくまで計算のやり方を示す例で、5%や300円が一般値という意味ではありません。配信前はキーワードプランナーの予測で、配信後は実績値で置き換えてください。

粗利・成約率・問い合わせ率・予測クリック単価から広告媒体費の目安を試算する流れ
粗利、成約率、問い合わせ率、予測クリック単価を順に入れて、広告媒体費の目安を試算します。画像をタップすると拡大できます。

採算を見るときは、媒体費だけの獲得単価(広告媒体費÷有効問い合わせ数)と、代行費・制作費まで足した総費用の獲得単価を分けます。前者は配信の効率を、後者は経営の採算を見るための数字です。

少額予算で試すときの条件

Google広告は平均日予算を自由に決められ、LINEヤフー広告も少額の入金から始められます。ただし、設定できる金額と、判断に必要なデータが集まる金額は別物です。

少額で試すなら、配信地域を実際の商圏へ絞る、商品を1つに絞る、成約に近い検索語句から始める、問い合わせにつながらない語句を除外する。この順で範囲を狭めます。逆に、クリック単価が高くて月に数回しかクリックされない、問い合わせの計測がない、広告先ページに料金や対応地域が書かれていない状態では、少額でも安全とは言えません。少額運用の目的は、成果の約束よりも、次の判断に使えるデータを集めることにあります。

運用代行費は、公開料金例と業務範囲で比べる

運用代行費は広告媒体が決める料金ではありません。代理店ごとに、定額・料率・最低手数料・初期費用・最低契約期間を設定しています。2026年7月20日に複数の代理店の公開料金ページを確認したところ(特定社の推奨を目的としないため固有名は挙げません)、公開例には次のような幅がありました。

  • 広告費20万円までは運用手数料が月3万円、という段階定額の例
  • 広告費25万円までは初期5万円+運用5万円、26万〜99万円は運用20%になる例
  • 運用手数料20%・最低手数料3万円・最低出稿予算15万円から、という料率型の例
  • 運用手数料20%・最低手数料10万円・広告費50万円未満は初期10万円、という例

月3万円の定額から、20%+最低手数料10万円まで幅があります。20%を採用する会社が複数あることは確認できますが、それだけで「20%が業界標準」とは断定できません。金額と同時に確認したいのは、媒体費と代行費の区分、初期作業の範囲、検索語句確認や広告文テストの頻度、報告に有効問い合わせ・成約を含めるか、管理画面の閲覧権限、契約終了後のデータ引き継ぎ、最低契約期間です。契約書側で確認する項目と、依頼先の決め方はリスティング広告の運用代行で解説しています。

自分で運用するか、運用代行を依頼するか

広告費の大小だけで決める必要はありません。判断軸は社内の時間と計測体制です。

自社運用が向きやすい状態 運用代行を検討しやすい状態
対象商品と商圏が少なく、設定がシンプル 複数店舗・複数サービス・複数媒体を管理する
週1回以上、検索語句と費用を確認できる 担当者が管理画面を見る時間を取れない
電話・フォーム・成約を社内で記録できる 計測設計やタグ実装から支援が必要
広告文とページを社内で修正できる 広告文・ページ・フォームを一体で改善したい

自社運用でも人件費はかかります。代行に任せる場合も、商品知識や問い合わせの質は社内からしか共有できません。任せきりにせず、広告側と営業側の数字を月に一度つなぐことが、どちらの方式でも成否を分けます。

費用対効果を判断する5つの確認

  1. 管理画面の「成果1件」の定義:電話ボタン・フォーム到達・送信完了・予約完了は別の数字です
  2. 検索語句:登録したキーワードではなく、実際に何と検索されてクリックされたか
  3. 広告とページの約束:広告文に出した料金・地域は、リンク先にも必要です
  4. 有効問い合わせと成約:量が増えても対象外ばかりなら、語句と訴求を見直します
  5. 媒体費と総費用:媒体費の単価が下がっても、総費用で赤字なら意味がありません

5つ全部が難しければ、まず1と2だけでも。この2つを見るだけで、広告費の使われ方は具体的に見えてきます。

弊社が広告支援で大切にしている計測の考え方

弊社では、表示・クリック・電話ボタン・実問い合わせ・商談を同じ「成果」にまとめません。媒体で確認できる反応と、事業側で確認できる結果を分けて、数字の定義を共有してから運用します。この計測方法は成果を保証しません。広告費を増減するときに「何が変わり、どこで取りこぼしているか」を説明できる状態を作るための方針です。

なお、現時点で弊社が保有する広告支援の数値には、顧客確認や掲載許可が完了していないものがあります。そのため、この記事では個別の成果数値は公開せず、公式仕様と計測方針の説明に限定しています。

リスティング広告とSEOの費用は、時間軸で分ける

リスティング広告は設定すればすぐ配信できますが、止めれば流入も止まります。SEOは公開したページが資産として残る一方、成果までの期間は保証できません。正解はどちらか一方ではないので、いますぐ検証したい需要には広告を、長期で積み上げる情報にはSEOを、と時間軸で予算を分けてください。広告で分かった検索語句や顧客の疑問を、ページや記事の改善に戻す使い方が理想です。費用の全体像はSEO対策の費用相場ホームページ制作の費用もご覧ください。

よくある質問

リスティング広告は最低いくらから出せますか?

Google広告は1日の平均予算を広告主が自由に設定でき、LINEヤフー広告の検索広告も少額の前払い入金から始められます。ただし、設定できる最低額と、判断に必要なデータが集まる予算は別です。地域と検索語句の予測クリック単価から試算してください。

Google広告で1日1,000円にすると、月3万円を超えませんか?

多くのキャンペーンでは、ある日の費用が平均日予算の最大2倍になる場合がありますが、月中に予算を変えなければ月間請求上限は1,000円×30.4=30,400円です。予算変更や別の予算方式では上限が変わるため、予算レポートも確認してください。

運用代行の手数料は20%が相場ですか?

20%を公開している会社は複数ありますが、一律の相場とは断定できません。定額月3万円から、20%+最低手数料10万円まで公開例に幅があります。初期費用、最低契約期間、作業範囲をそろえて比較してください。

月5万円以下でも効果は出ますか?

金額だけでは判断できません。配信地域、検索語句、クリック単価、ページの問い合わせ率で変わります。月5万円で集まるクリック数と問い合わせ数を幅で試算し、判断に足りるデータが集まるかを先に確認してください。

費用対効果は何を見ればよいですか?

広告媒体費÷管理画面の成果件数だけでなく、有効問い合わせ・商談・成約・粗利まで確認します。媒体費ベースと総費用ベースの獲得単価を分けると、配信の効率と経営の採算を混同せずに済みます。

広告アカウントは自社名義にしたほうがよいですか?

自社名義にしておくのが安全です。名義・最低契約期間・解約後の引き継ぎは、契約前に文書で決めておきたい3点で、詳しくはリスティング広告の運用代行で解説しています。

まとめ:媒体費と総費用を分けて決める

リスティング広告はクリック課金ですが、クリックは問い合わせを保証しません。成約から残る粗利で予算を逆算し、媒体費ベースと総費用ベースの数字を分けて持つ。運用代行は料金体系より作業範囲と頻度で比べる。この3つを押さえれば、「相場はいくら」という問いに振り回されずに済みます。

この記事の参照元と更新方針

媒体の課金・予算仕様、公開料金、弊社の支援範囲が変わった場合は内容を見直します。料金例は市場平均として扱わず、確認日と条件を併記します。

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この記事を書いた人

Web業界で7年以上、上場企業を含む全国のクライアントのWebマーケティングを支援。オンライン受発注サイトでは、449件すべてが「満足」評価(「残念」0件、2026年7月確認)。SEO・LLMO/AIO対策、ホームページ制作を通じて、中小企業のWeb集客と問い合わせ獲得を支援しています。

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