Googleの口コミを増やす方法|違反にならない依頼のしかたと、やってはいけない4つの線

Googleの口コミを増やしたい。でも、お願いのしかたを間違えると規約違反になるらしい。そう聞いてから、声をかけるのをやめてしまった。その心配は、正しいものです。
口コミの集め方をめぐっては、2023年10月から始まった景品表示法のステルスマーケティング規制(※事業者の広告なのに、それを隠して第三者の感想のように見せる行為の規制)に触れて、違反をやめるよう国から命じられ、社名を公表された事業者が国内で出ています。Googleのポリシー違反も重なると、集めた口コミが削除されるだけでなく、プロフィールそのものが使えなくなることもあります。
ただ、正しいやり方はとてもシンプルです。実際に来てくれたお客様に、見返りなしで、全員に同じようにお願いする。 押さえるのはここだけです。
この記事では、違反にならない依頼のしかたと、越えてはいけない4つの線を、Googleの公式ポリシーと法律の両方から整理します。そのまま使える声かけの例文も載せました。
その前に:口コミが「増えない」のは、依頼していないからです
具体的な方法に入る前に、ひとつだけ。口コミが増えない店舗では、施策が足りないのではなく、そもそもお願いしていないことがよくあります。
満足したお客様の多くは、何も言わずに帰られます。一方で、思うようにいかなかった体験のほうが投稿の動機になりやすいため、何もしないでいると、評価が実態より低く見えることがあります。だから「お願いすること」自体が、まず最初の一手になります。
そして、お願いすること自体はGoogleが公式に案内しています。問題になるのは、主にお願いのしかたが不公平になったときです。
越えてはいけない4つの線
先に、やってはいけないことをはっきりさせます。ここさえ外さなければ、あとは自由に工夫できます。
| やってはいけないこと | なぜ駄目か |
|---|---|
| 割引・粗品・ポイント・謝礼などの見返りと引き換えに口コミを依頼する | Googleのポリシーが割引や無料サービスの提供を明確に禁じています。対価を隠して投稿させるとステマ規制の対象にもなり得ます |
| 良い評価をつけそうな人にだけ投稿をお願いする(高評価だけをGoogleへ誘導する振り分け) | Googleのポリシーが「否定的なクチコミの投稿を妨げる」「肯定的なクチコミを選択的に募る」行為として明確に禁じています。「レビューゲーティング」と呼ばれる手法です |
| 家族・従業員・知人に投稿してもらう、代行業者から口コミを買う | 実体験のない投稿に加え、雇用関係・契約関係・家族関係など利益相反にあたる立場からの投稿も禁止されています。身分を隠して書けばステマ規制にも触れます |
| 低い評価を消すために、投稿者へ特典を提示する | 削除や修正と引き換えの利益提供も禁止されています |
とくに気をつけたいのが1つ目です。「口コミを書いてくれた方にドリンク1杯サービス」は、店舗運営では自然に思いつくアイデアですが、これは駄目です。金額の大小は関係ありません。
Googleの口コミを増やす5つの方法
線引きが分かったところで、実際の増やし方です。Googleマップ集客の全体の手順は別記事にまとめているので、ここからは口コミだけを扱います。1と2が土台で、3〜5は上乗せです。
1. 口コミ投稿用のリンクとQRコードを用意する
Googleビジネスプロフィール(※Googleの検索やマップにお店の情報を表示する無料の管理機能)の管理画面から、口コミを書いてもらうための専用リンクを取得できます。これをQRコードにして、お客様がその場で読み取れる形にします。
ここを省いて「Googleで検索して口コミを書いてください」とお願いすると、投稿までたどり着く人はかなり減ります。お店を探す手間の分だけ、投稿は減ります。
2. 会計後や施術後に、その場で一言添える
弊社が見ている範囲で、いちばん反応があるのは対面での声かけです。タイミングは、お客様が満足を感じている直後。会計時、施術後、お見送りのときです。
そのまま使える例文を挙げます。
- 「よろしければ、Googleの口コミで今日のご感想を聞かせていただけませんか。こちらのQRから2分ほどで書けます」
- 「次にいらっしゃる方の参考になるので、率直なご意見をいただけると助かります」
- 「もし気になった点があれば、口コミでも直接でも構いませんので教えてください」
3つ目のように、良い評価を求めない言い方にしておくと、レビューゲーティングの心配がなくなります。「星5をお願いします」は言わないでください。
3. QRコード付きのPOPやカードを置く
声かけができない場面のために、レジ横・テーブル・待合室・トイレなどにQRコードを置きます。カードにして会計時に渡す方法もあります。
書く文言は「口コミ投稿にご協力ください」より、何を書けばいいかが分かる形にすると書いてもらいやすくなります。「今日のご感想を一言お願いします」「担当者の対応はいかがでしたか」のように、書く内容の入口を用意します。
4. メールやSMS、LINEで後から依頼する
来店当日か翌日に、お礼のメッセージと一緒に投稿リンクを送ります。予約システムやLINE公式アカウントを使っている場合は、この流れを自動化できます。
- 「本日はご利用ありがとうございました。もしよろしければ、Googleの口コミでご感想をお聞かせください。こちらから2分ほどで書けます(リンク)」
送る相手を選ばないことが大切です。「満足していそうな人にだけ送る」のは振り分けにあたります。同じ条件のお客様全員に、同じ文面を送ってください。
5. 届いた口コミに、全部返信する
返信は、投稿してくれた方へのお礼であると同時に、これから見る人へのメッセージです。丁寧な返信が並んでいる店舗は、それ自体が判断材料になります。
返信そのもので順位が上がるとは公表されていません。それでも全件返信をおすすめするのは、見比べられたときに効くからです。
低い評価がついたときの対応
星1や星2がつくと、消したくなります。ただ、Googleの口コミは事業者が自由に削除できず、削除の対象になるのはポリシーに違反している投稿だけです。「内容が事実と違う」「気に入らない」という理由では消えません。では何をするか。返信の書き方、件数で埋めるという考え方、社内での事実確認までをGoogleの口コミは削除できる?にまとめました。この記事は「増やす」側、あちらが「消す・消せないときの対処」側です。
現実的な対応は次の3つです。
低い評価がひとつあること自体は、大きな問題ではありません。見られているのは評価の数字より、それに対する店側の姿勢のほうです。
口コミ代行・購入サービスを使ってはいけない理由
「口コミ代行」「口コミ購入」で検索すると、サービスがいくつも見つかります。使わないでください。理由は3つあります。
- 実体験のない投稿は、Googleのポリシーで明確に禁止されています。 削除だけでなく、プロフィールの利用が制限される可能性があります
- 不特定多数への広告として、ステマ規制の対象になり得ます。 行政処分を受けると事業者名が公表されます
- 投稿の質でばれます。 具体性のない短い高評価が同時期に並ぶ状態は、見る人にも伝わります
短期間で数字だけを揃えても、来店した人の実感と合っていなければ、後から低い評価で均されていきます。遠回りに見えても、実際のお客様に一人ずつお願いするほうが速い、というのが弊社の考えです。
弊社が口コミの支援でしていること
弊社では、口コミを代わりに書くこと、投稿を代行すること、評価による振り分けの仕組みを作ることは行いません。お手伝いするのは、依頼の導線を作るところです。
投稿用リンクとQRコードの用意、声かけのタイミングとひな形の設計、POPやカードの文言、予約システムやメールからの依頼の組み込み、そして返信の型づくり。全員に同じ導線を用意することを前提に設計します。
口コミ以外も含めたGoogleマップ集客(MEO)の全体像はMEO対策とは、実際の進め方はMEO対策の始め方、費用の考え方はMEO対策の費用にまとめています。支援の範囲はWeb集客の支援内容もあわせてご覧ください。
Googleの口コミを増やす方法についてよくある質問
口コミを書いてくれた人に、割引やドリンクを提供してもいいですか?
おすすめしません。見返りと引き換えの依頼はGoogleのポリシーで禁止されており、対価を隠したまま投稿させると景品表示法のステマ規制の対象にもなり得ます。金額の大小は判断に関係ありません。
「星5でお願いします」と伝えるのは違反ですか?
評価の内容を指定する依頼は避けてください。高い評価をつけそうな人にだけ声をかける振り分けも同じです。全員に同じお願いをして、内容はお客様に委ねるのが安全です。
口コミ投稿用のQRコードはどこで作れますか?
Googleビジネスプロフィールの管理画面から、口コミ投稿用のリンクを取得できます。そのURLを無料のQRコード作成サービスで画像にすれば、POPやカードに印刷できます。短縮URLを別途作る必要はありません。
従業員や家族に書いてもらうのは大丈夫ですか?
実際に利用していない人の投稿は禁止です。加えてGoogleは、雇用関係や家族関係など利益相反にあたる立場からの投稿も禁じています。従業員が客として利用した場合もこれにあたるため、投稿は避けてください。
口コミが1件もない状態からは、どう始めればよいですか?
常連のお客様への声かけからです。ゼロの状態でPOPだけ置いても動きにくいため、顔の見える関係の方に、来店時に直接お願いするところから始めてください。数件たまると、後から来た方も書きやすくなります。
口コミを増やすと、マップでの表示順位は上がりますか?
Googleは口コミの数や評価が知名度に関係すると説明していますが、「何件で何位」という基準は公表していません。順位のためというより、見比べられたときに選ばれるための材料として集めてください。
悪い口コミを削除してもらえますか?
店舗側では削除できません。Googleのポリシーに違反している場合に報告でき、削除の対象になるのはその場合だけです。判断の基準と報告の手順はGoogleの口コミは削除できる?で解説しています。
まとめ:見返りをつけない、全員に同じ導線を
Googleの口コミを増やす方法は、突き詰めると2つです。投稿しやすいリンクとQRコードを用意すること。そして、実際に来てくれたお客様にお願いすること。
守る線は4つだけ。見返りを付けない。評価で振り分けない。実体験のない投稿を作らない。低評価の削除と引き換えに特典を出さない。
まずはQRコードを用意して、会計時の一言を決めるところから。この2つが整うまでは、ほかの工夫は後回しで構いません。
参考にした公式情報
- Google「クチコミを増やすためのヒント」
- Google「禁止または制限されているコンテンツ(マップユーザー投稿)」
- Google「Googleのローカル検索結果のランキングを改善するヒント」
- 消費者庁「ステルスマーケティング規制(景品表示法)」
最終確認日:2026年8月3日。Googleのポリシーは変更されるため、実施時はリンク先の最新情報を確認してください。
