Googleビジネスプロフィールが勝手に登録・編集されたら|オーナー権限の取り戻し方

営業時間がいつの間にか変わっている。代表として身に覚えのない名前が載っている。自社のアカウントでログインしても、編集する画面が開かない。Googleビジネスプロフィール(※検索とGoogleマップに、営業時間や住所などお店・会社の情報を表示するための、Googleの無料の管理画面のことです)が勝手に登録されていた、勝手に編集されていた、と気づいたときに最初に浮かぶのは「誰かに乗っ取られたのでは」という疑いです。

無理もないことだと思います。ただ、実際に近い状態はあっても、多くの場合は乗っ取りではありません。起きていることは、公開されている情報をもとにプロフィール自体が先に存在していた場合、ほかの利用者が編集を提案してGoogleが承認した場合、Googleが別の情報源をもとに自動で更新した場合のいずれかです。どれもGoogleが用意している仕組みの中で起きていて、悪意のある特定の誰かを探しても、あまり手がかりにはなりません。

弊社にも、自社についての説明が事実と違う形で広まっていた経験があります。AIに社名を尋ねたところ、読みの同じ別の会社の実績が返ってきたことがありました。原因を探ってたどり着いたのは、自社について書いた情報が、あちこちのページに散らばったままで、一つの会社としてうまく結びついていなかったことです。地図の情報が勝手に変わって見えるときも、根っこの形は近いところにあると考えています。

この記事では、勝手に変わる仕組み、自分の会社の状態を確かめる順番、すでに他の人が管理している場合にオーナー権限をリクエストする手順、直したあとに気づく仕組みまでを順番に説明します。仕様は2026年9月に、Googleビジネスプロフィール ヘルプの現行版で確認しました。

目次

勝手に載る・勝手に変わる、3つの理由

Googleビジネスプロフィールが勝手に変わって見える経路は、大きく三つに分かれます。

一つ目は、プロフィールそのものが、自分で登録する前から存在していた場合です。Googleは、公開されているホームページなどの情報や、第三者が提供するデータ、住所や電話番号といった事実を提供する利用者からの情報をもとに、ビジネスのプロフィールを表示していると説明しています。ここでいう利用者には、Googleビジネスプロフィールでプロフィールを申請するビジネスオーナー本人だけでなく、それ以外の利用者も含まれます。つまり、自分では一度も登録していなくても、公開されている情報をもとに、プロフィールだけが先にできていることがあります。Googleのヘルプにも、オーナー未確認のビジネスプロフィールがすでに存在する場合はそれを申請できる、という案内があり、これは珍しいことではないという前提で書かれています。

二つ目は、ほかの利用者からの編集提案です。Googleは、他の利用者が所有または管理しているビジネスの誤りを見つけたら編集を提案できる、という仕組みを用意しています。オーナーでなくても、名前やカテゴリ、営業時間、電話番号、ウェブサイト、閉業しているかどうかといった項目に変更を提案できます。提案された内容はGoogleがすべて審査したうえで地図に反映されると説明されていて、反映までは時間がかかります。ビジネス情報を大きく書き換えるような提案は承認されないことがあり、多くの場合、そうした提案自体が不正行為か、地図への掲載そのものを取り消す必要がある状況のどちらかに当てはまるとも書かれています。まったくの他人が看板を掛け替えるようにはできていませんが、営業時間のような小さな項目は、この経路で勝手に編集されることがあります。

三つ目は、Googleによる自動更新です。Googleは、ビジネスプロフィールの正確さを保つために、利用者からの報告や使用許諾を受けたコンテンツなど、複数の情報源から情報を集めていると説明しています。誤りや古い情報が報告されると、Googleがプロフィールを更新することがあります。この更新はプロフィール エディタ(※オーナー確認をしたあとに、営業時間や住所などを編集する画面のことです)の中で確認でき、Googleが変えた項目は文字が青く表示されます。オーナーとしてログインしたときにページの上部に通知が出ることもありますが、Googleによる変更を、この画面ですべて管理できるわけではないとも書かれています。

三つとも、Googleのサービスを正確に保つための仕組みとして用意されたものです。弊社が経験したAIの誤情報も、悪意ある誰かが仕掛けたものではなく、情報がうまく結びついていなかったことが原因でした。地図の情報についても、まず確かめるべきは仕組みの穴であって、犯人探しではありません。

自分の会社の状態を確かめる順番

仕組みが分かったところで、次は自分の会社が今どの状態にあるかを確かめます。順番は次のとおりです。

  1. Googleで自社名と所在地を検索し、Googleマップに出ている店舗情報を見る。 名前、営業時間、住所、電話番号が勝手に変更されていないか、心当たりのない点がないかを確かめます。
  2. 「ビジネス オーナーですか?」に近いボタンが出るかを見る。 出る場合は、まだ誰もオーナー確認(※そのビジネスを実際に営んでいる本人だと、Googleに証明する手続きのことです)をしていない状態です。誰の管理下にも入らないまま、公開情報から作られたプロフィールだけが残っている、と考えてください。
  3. ボタンが出ない場合は、business.google.com にログインし、自分のアカウントでそのビジネスを管理できるか確かめる。 表示されれば、それが今オーナー確認されているアカウントです。
  4. 管理できる場合は、そのアカウントでログインしたままGoogle検索で自社名を検索し、表示された管理メニューから「プロフィールを編集」を開き、青い文字の項目がないか確かめる。 これがプロフィール エディタで、青字はGoogleが変更した箇所を示しています。ログインしていないと管理メニューは出てこないので、ここだけは先にログインを済ませてください。
  5. 気づいたことを、日付つきで記録しておく。 何を見たか、ボタンが出たかどうか、今は誰が管理しているように見えるか、次に何をするかの4点で十分です。
Googleビジネスプロフィールの状態を確かめた記録表の見本。確認日と確認した人、アクセス権限、プロフィール エディタの青字、変更点、気づいたこと、次にやること、の6項目を縦に並べ、それぞれに架空の記入例を添えた図。例では権限が「管理できない」、変更点が「営業時間が勝手に変わっていた」と記入されている。
地図の状態を確かめたら、この6項目を日付つきで残しておくと、次に相談するときも話がすぐ通ります(架空の記入例・合同会社SuzuLabo作成・2026年9月4日)

2でボタンが出た場合は申請、3で自分のアカウントに表示されない場合はオーナー権限のリクエストと、次にやることが分かれます。どちらも次の章で説明しますが、全部を一度に進めなくても大丈夫です。まずは1と2、地図にどう表示されていて、ボタンが出るかどうかだけ確かめれば、次に何をするかが決まります。

オーナー権限のリクエスト。手順と、返信を待つ3日間

まだ誰もオーナー確認をしていない場合は、申請から始めます。Googleマップでそのビジネスを検索し、「ビジネス オーナーですか?」から「管理を開始」を選び、確認方法を選んで画面の案内に沿って進めます。これは新しくオーナー確認を行う手続きなので、他の誰かの承認を待つ必要はありません。

すでに他の人がオーナー確認済みで、自分のアカウントには表示されない場合は、オーナー権限をリクエストします。実店舗があるビジネスと、実店舗を持ちながら客先にも出向くハイブリッド ビジネスの手順は次のとおりです。

  1. business.google.com/add にアクセスする。
  2. ビジネスの名前と住所を入力し、リストから該当のビジネスを選ぶ。
  3. 「このビジネス プロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります」という表示が出たら、アクセス権限をリクエストを選ぶ。
  4. フォームに必要事項を入力し、送信する。

送信すると確認メールが届きます。現在のオーナーにも通知が届き、Googleの案内では3日以内に返信することになっています。結果は次の三つに分かれます。承認された場合は承認のメールが届き、その日からビジネス情報を管理できます。拒否された場合は拒否のメールが届きますが、プロフィールの編集を提案することはできますし、決定に対して再審査を請求することもできます。3日を過ぎても返信がない場合は、自分がそのプロフィールのオーナーとして申請できることがあります。ただし、これは常にできるとは限らないとGoogleも案内しています。

実店舗を持たず、客先に出向いてサービスを提供するビジネスの場合は、Googleへの問い合わせから「リスティングのオーナー権限の譲渡」として申請する、別の経路が案内されています。

なお、地図に同じ会社のプロフィールが2つ出てくる場合は、重複プロフィールの可能性があります。片方がすでにオーナー確認済みなら、ここまでと同じオーナー権限のリクエストで進めます。両方とも自社の管理下にあるプロフィールなら、Googleマップから統合を提案する経路を使います。統合すると口コミはまとまりますが、口コミへの返信は失われることがあるとも書かれています。ここは早めに手を打ちたい場面です。同じビジネスのプロフィールを複数持つことはポリシー違反にあたり、重複と見なされたプロフィールはGoogle検索やGoogleマップに表示されなくなる、とGoogleが明記しているためです。営業時間が変わっていること以上に、探している人から見つからなくなるほうが痛手になります。

直したあとに、また変わっていないか気づく仕組み

オーナー権限を取り戻したり、誤りを直したりしたあとに気になるのは、また同じことが起きていないかです。

Googleビジネスプロフィールには通知の設定があります。管理画面から通知を選ぶと、種類ごとにオンとオフを切り替えられます。種類は、アカウントの変更、新しい機能の案内、口コミや写真などの利用者の動き、ビジネス情報を最新に保つためのお知らせ、予約やリクエストの5つです。通知はメール、Google検索、Googleマップのいずれでも受け取れますが、一部の通知をオフにしても、重要な更新はGoogleから届くことがあるとも書かれています。

それでも、月に1回など頻度を決めて、自分の目でも地図を開いておくことをおすすめします。前の章で触れたとおり、Googleによる変更には、管理画面から手を入れられないものがあるからです。通知が届かない変更もありうる前提で見ておけば、次に何かが変わったときに気づくまでの時間が短くなります。

社名で調べたときの見え方として、地図もあわせて見る

ここまでは、Googleビジネスプロフィールという一つの画面の話でした。ただ、地図の見え方だけを直しても、社名で調べたときの見え方全体が整うとは限りません。

検索窓の予測変換に、読みの近い別の会社が並ぶことがあります。サジェスト汚染とは?会社名に出る原因と対策、削除できる条件は、地図とは別の場所で起きる、似た構造の問題です。AIに社名を尋ねたときに、別の会社の話が混ざることもあります。弊社が実際に経験した内容は、AIの誤情報で自社が別の会社と説明されていたらという記事で詳しく説明しています。検索したときに地図で何位に出るかという、順位そのものの測り方はこの記事の範囲の外で、MEOの順位チェックの正しいやり方にまとめました。

自社の見え方を、複数の画面にまたがって毎月確認する方法は、会社のエゴサーチのやり方にまとめてあります。地図に表示されている名前や営業時間が勝手に変更されていないかは、そこに次いで確かめておきたい、もう一つの画面だと考えています。

外から見える範囲と、ログインしないと分からない範囲

弊社の風評被害対策では、社名で検索したときに外から何が見えているかを、無料でお調べしています。検索結果の上位、予測変換、Googleマップの評価や最新の口コミ、AIの回答を弊社が確認し、気になる点を3つまでにまとめて3営業日でお送りしています。

ただし、この記事に書いた内容の多くは、レポートの範囲に含まれません。誰が今オーナーとして管理しているか、プロフィール エディタのどこが青字になっているかは、そのアカウントにログインできる人にしか見えないからです。ここは弊社が外から代わりに調べることができない部分で、この記事の手順どおりに、ご自身で確かめていただく必要があります。

確かめた結果、次に何をすればよいか判断がつかない場合や、リクエストを送っても返信がないまま止まっている場合は、状況を伺ったうえで、分かる範囲を正直にお伝えします。地図の見え方を保証したり、必ず取り戻せるとお約束したりすることはできませんが、今の状態を一緒に整理することはできます。

Googleビジネスプロフィールが勝手に変わることについてよくある質問

ある日突然、営業時間が変わっていました。何が起きたのですか

二つの可能性があります。ほかの利用者が編集を提案してGoogleが承認した場合と、Googleが他の情報源をもとに自動で更新した場合です。本文の「勝手に載る・勝手に変わる、3つの理由」で、見分け方の手がかりを説明しています。まずは自分がオーナーとしてログインできるかどうかを確かめてください。

自分がオーナーとしてログインできません。乗っ取られたのでしょうか

これまでの担当者や、以前に依頼した会社のアカウントが、そのまま残っていることがよくあります。前任の担当者が作ったアカウントのまま引き継がれていなかったり、以前に別の担当者がオーナー確認をした状態が続いていたりするケースです。いずれの場合も、オーナー権限をリクエストする手順に進めます。

勝手に登録されたプロフィールを、消してしまいたいのですが

Googleは、掲載内容に誤りがあれば修正を提案でき、そのプロフィールを削除する必要があると思われる場合は削除をリクエストできる、と案内しています。ただ、今も営業している会社であれば、消すより自分で管理できる状態にするほうが現実的です。プロフィールは公開されている情報をもとにできる仕組みなので、消したあとに同じことが起こる可能性がありますし、地図から消えれば探している人からも見つかりません。閉業や移転で掲載そのものが不要になった場合を除いて、オーナー確認かオーナー権限のリクエストから進めてください。

オーナー権限をリクエストしましたが、返信が来ません

現在のオーナーには3日以内に返信することになっていますが、必ず届くとは限りません。3日を過ぎると自分がオーナーとして申請できる場合がありますが、常にできるわけではないとGoogleも案内しています。まずは記録を残しながら待つことになります。

地図に同じ会社のプロフィールが2つ出てきます

誰かが勝手に増やしたとは限らず、重複プロフィールとして扱われている状態です。片方がすでにオーナー確認済みなら、そちらへオーナー権限をリクエストします。両方とも自社の管理下にあるなら、Googleマップから統合を提案してください。

制作会社や代理店が管理していて、連絡が取れなくなりました

この記事に書いたオーナー権限のリクエストは、相手が事業をやめていたり返信できなかったりする場合にも進められる手順です。3日を過ぎても返信がなければ、自分で申請できることがあります。次に依頼先を決めるときは、契約の形にかかわらずオーナー権限を自社の名義で持っておくと、同じ状態を避けられます。考え方はどの方式でも、オーナー権限は自社で持つにまとめています。

直したあと、また変わらないか不安です

通知をオンにしておくと、Googleによる変更があったときに知らされます。ただし通知だけに頼らず、月に1回など決まった頻度で自分の目でも確かめておくと安心です。地図もあわせて確かめる習慣は、会社のエゴサーチのやり方に書いた4つの画面とあわせて続けると、負担が増えません。

まとめ:勝手に変わったら、まず誰が管理しているかを確かめる

Googleビジネスプロフィールが勝手に変わったように見えても、多くはプロフィールが先に存在していたか、利用者からの編集提案か、Googleの自動更新のどれかです。誰が変えたのかを探すより先に、自分が今オーナーとして管理できる状態かどうかを確かめてください。管理できるならプロフィール エディタの青字を見る。管理できないならオーナー権限をリクエストする。

今週やるなら、business.google.com にログインして、自社のビジネスが自分のアカウントに表示されるかを見るところからです。ここが分かるだけで、次に何をするかが決まります。

参考にした公式情報

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この記事を書いた人

SEOを専門に8年以上、上場企業を含む全国のクライアントのWebマーケティングを支援。オンライン受発注サイトでは、454件すべてが「満足」評価(「残念」0件、2026年8月確認)。SEO・LLMO/AIO対策、ホームページ制作を通じて、中小企業のWeb集客と問い合わせ獲得を支援しています。

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