ホームページをリニューアルしたら検索順位が下がった|原因の探し方と直す順番

ホームページをリニューアルしてから、検索順位が下がった。気づくのは、たいてい公開から数日から数週間の間です。制作会社に伝えても、すぐには答えが出ないこともあります。自分でSearch Console(※自分のサイトが検索でどう出ているかを、Googleが無料で見せてくれる仕組み)を開いて確かめ始めた、という方も少なくないはずです。

急に数字が落ちると、デザインを変えたのが良くなかったのか、制作会社の作業に何か抜けがあったのか、と犯人探しのような気持ちになります。それも無理のないことです。ただ実際には、「順位が下がった」という一言の中に、原因も直し方も違う状態がいくつか混ざっています。

この記事では、下がり方を2つに分けて見分ける方法、アドレスが変わった場合と中身が変わった場合それぞれで確認する場所、そして弊社が2026年9月3日に自社サイトのアドレスを整えたときに実際に控えたことを、順番に書きます。

先に断っておくと、弊社のこの作業も、まだ結果が出たわけではありません。効果が出た、とはこの記事では書きません。ここに書くのは、直す前に何を確かめ、どんな順番で進めたかという、確認の記録です。

目次

順位が落ちたのか、表示回数が減ったのかを分ける

「リニューアル後にアクセスが減った」も、同じ状態を指す言い方です。ただし「検索順位が下がった」も「アクセスが減った」も、原因の違う2つの状態をまとめて呼んでいることがあります。表示回数(検索結果に自社のページが出た回数そのもの)が減ったのか、掲載順位(同じ言葉で表示はされているものの、並ぶ位置)が下がったのか。この2つは別々の指標で、Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで見分けられます。

見分け方は難しくありません。レポートを開き、期間をリニューアル前後で比べます。

状態 意味と、疑うところ
表示回数が大きく減った 検索結果に出る機会そのものが減っています。ページが検索から外れた(登録の解除や、検索に載せないという設定)可能性、またはそのアドレスが以前と同じ場所にない可能性を疑います
表示回数は変わらないが、掲載順位だけ下がった 同じ言葉で表示はされているのに、並ぶ位置が下がっています。ページの中身や、サイト内の評価のされ方が変わった可能性を疑います

両方が同時に下がっている方も多いはずです。その場合も、下がり方の形にヒントがあります。公開直後に一気に落ちたなら次の章のアドレス起因を、公開後じわじわ下がっているなら中身起因を、先に見るのがおすすめです。

アドレスが変わった場合に確かめる4か所

今回のリニューアルで、ドメイン・URLの並び・httpとhttpsやwwwの有無など、アドレスに関わる部分が少しでも変わったなら、まずここから確認します。中身を疑うより先に、機械的に確認できる分だけ早く答えが出ます。

  1. 旧URLと新URLが1対1でつながっているか。 ページごとに、以前と同じ内容の新しいURLへ301(恒久的な転送だと伝える設定)でつながっているかを見ます。まとめて全部トップページへ転送していると、探していた内容にたどり着けず、Google側でも中身のないページとみなされることがあります。
  2. サイト内のリンクが、新しいURLを指しているか。 メニュー、本文中のリンク、関連記事の一覧。転送に頼らずリンク自体を新しいURLへ張り替えておくと、読む人にも機械にも遠回りをさせずに済みます。
  3. サイトマップを新しいURLで作り直し、送信し直したか。 サイトマップ(ページの一覧をGoogleに伝えるファイル)が古いURLのままだと、Googleが新しいページの存在に気づく手がかりが減ります。
  4. canonicalタグが、新しいURLを指しているか。 canonicalタグ(※このページの正式なアドレスはこちらです、と検索エンジンに伝える印)が、更新されずに古いURLを指したままになっている例は珍しくありません。

URLを変更するサイトの移転について、Googleもこの4つを含む手順を公式に案内しています。

アドレスが変わったリニューアルで確かめる4か所を上から順に並べた図。01リダイレクトは旧URLと新URLが1対1でつながっているか、02内部リンクはサイト内のリンクが新しいURLを指しているか、03サイトマップは新しいURLで作り直して送信し直したか、04canonicalタグが新しいURLを指しているか。
図1 アドレスが変わったリニューアルで確かめる4か所(Google 検索セントラル「サイトを移転する方法」をもとに弊社作成・2026年9月4日)

4つ全部を専門家のように調べなくても大丈夫です。1のリダイレクトと4のcanonicalの2つなら、対象のURLを1つずつ開いて確かめられます。制作会社に依頼している場合は、この2つが済んでいるかを聞くところから始めると早いです。

なお、ドメイン自体を新しいものに変えた場合(例のようにexample.co.jpをexample.comへ変えるような場合)は、確認がもう1つ増えます。Googleは、ドメインを変更する移転では、旧サイトのすべてのサブドメインとwww有無のバージョンについて、Search Consoleから「アドレス変更」の通知を送るよう案内しています。一方で、HTTPからHTTPSへ移す変更だけであれば、この通知は不要だとも書かれています。弊社が9月3日に行ったのはドメインを変えず、httpとwwwの表記をそろえただけなので、この通知は使っていません。ドメインそのものを変えた方は、この項目も確認に加えてください。

中身が変わった場合。消えたページと減った文章

アドレスは変えていない、それでも順位が下がった。この場合は、ページの中身そのものが疑わしくなります。最初に確かめたいのは、文字の量が減ったかどうかより、以前あった情報がどこかに残っているかどうかです。

リニューアルでは、見た目をすっきりさせるために文章を短くしたり、詳しい説明をタブやアコーディオン(クリックしないと開かない折りたたみ表示)の中に移したりすることがよくあります。デザインとしては正しい判断でも、その結果、以前のページが答えていた質問に、今のページが答えられなくなっている場合があります。

Googleは、決まった文字数を用意すれば評価が上がる、という基準を設けているわけではないと説明しています。見るべきは量そのものではなく、読み終えた人が知りたいことを十分に満たせているかどうかです。以前は載っていた情報が、今のサイトのどこかにまだ残っているかを確かめるほうが、的確な確認になります。

あわせて確認したいのが、以前あったページそのものが、リニューアルで統合や削除をされていないかです。とくに、以前検索から人が来ていたページが今も存在するか、内容ごと別のページへ移された場合はその新しいページへ正しくつながっているかを見ます。ここは前の章で挙げたリダイレクトと内部リンクの確認と、見る場所は同じです。

もう一つ、見落とされやすいのが、公開前の確認用に付けていた「検索に載せないでほしい」という設定(noindex)が残っていないかです。1ページずつの調べ方は、ホームページが検索に出てこない原因と直し方にまとめています。

弊社が9月3日に転送を整えたときに控えたもの

ここからは、弊社が実際にやったことです。2026年9月3日、自社サイトのアドレスを、httpとhttps、www有りと無しの4通りが別々に開ける状態から、httpsの非wwwへ1本化しました。順位を上げるための作業ではありません。アドレスの表記をそろえる作業です。ここに書くのは手順の記録で、効果はまだ書きません。

手を付ける前に、http、http+www、https+www、httpsの4通りを実際に開いて、どれも200(正常に表示された、という応答)が返ることを確かめました。これはつまり、4つの別々のアドレスで同じ中身が開けてしまっていた、ということです。転送が1本もない状態からのスタートでした。

転送を入れるときも、いきなり恒久的な301には設定しませんでした。まず一時的な転送(302)を入れ、記事のページ、サービスのページ、管理画面、存在しないページ(404)、フォームなどが使う裏側の窓口(API)など、種類の違う複数のURLで意図しない無限ループが起きないことを確かめてから、301へ切り替えました。

ここで1つ、想定どおりにいかなかった場所があります。トップページだけは、301を入れても転送されませんでした。サーバーの設定で、あらかじめ用意された静的なページを、転送のルールより先に返す仕組みになっていたからです。かわりに、このページのcanonicalタグはhttps版を指しているため、評価はそちらに集まっていくだろうと弊社では見ています。ただしGoogleは、正式なアドレスを伝える方法を効果の高い順に並べていて、canonicalタグより先に転送を挙げています。転送ほど強い合図ではないということなので、9月30日の判定で確かめます。

効果はまだ測っていません。ここに書けるのは、変える前に何を確かめ、どんな順番で進めたかというところまでです。

1週間では判断しない

確認と修正を済ませたあと、多くの方が気になるのは、いつ数字が戻るかです。

Googleは、URLが変わるサイトの移転について、中規模のサイトでもほとんどのページの移転がインデックス(検索の登録)に反映されるまで数週間かかり、大規模なサイトであればさらに時間がかかると説明しています。1週間どころか、数週間は動かなくて当然という前提で見るものです。

この間に見るのは、表示回数がSearch Console上でどう動いているかです。日々の細かい上下ではなく、週単位でならしたときに下がったままか、下向きが止まって横ばいや上向きに変わっているかを見ます。

問い合わせが止まっている間、何もせずに待つのは心もとないものです。ただ、数週間経たないうちに設定をあれこれ変えてしまうと、何が効いたのか分からなくなり、かえって判断が難しくなります。前の章までの確認を一通り終えているなら、まず数週間は数字の推移を見ることに使ってください。それでも下向きが続くようなら、確認そのものがどこかで漏れていないか、見直す番です。

「順位が下がった」というご相談では、まずここを確認します

原因がアドレスと中身のどちらにあるかは、正式なご依頼をいただく前の、公開されている情報だけでも半分ほど見当がつきます。

見るのは、アドレスが変わったかどうかです。変わっていれば、アドレスについて挙げた4つの確認を、変わっていなければ、中身について挙げた観点を確かめます。URLを一つ教えていただければ、ここまでは弊社の手元でも進められます。

札幌のSEO対策の支援内容では、この確認を「SEO現状診断」としてお渡ししています。対象はトップページを含む3ページまでとし、3営業日以内にお返ししています。調査をしたからといって、契約を前提にしているわけではありません。自社で直せるもの、いまの制作会社に依頼するもの、弊社で対応するものを分けてお伝えする形です。ホームページ診断のやり方では、リニューアルに限らずサイト全体を見直すときの順番を扱っています。

リニューアル後の順位低下についてよくある質問

リニューアル直後に順位が一時的に下がるのは、よくあることですか

珍しくありません。Googleが新しいページを検索結果に取り込むまでには、中規模のサイトでも数週間かかると案内されています。この間の一時的な上下と、確認すべき点が残っていて戻らない下がり方は別のものです。アドレスと中身、両方の確認を終えたうえで、数週間は表示回数の推移を見てください。

制作会社から「301リダイレクトは設定済みです」と言われました。それだけで安心していいですか

設定の有無だけでなく、中身も聞いておくと安心です。すべてのページが同じ1つのアドレス(多くはトップページ)へまとめて転送されていないか、そのアドレスは一時的な転送(302)のままではなく恒久的な転送(301)になっているかを、確認してみてください。

デザインは良くなったのに、順位は下がりました。見た目と順位は関係ないのですか

見た目の印象と検索の評価は、別の基準で決まります。Googleは、優先する文字数のようなものは存在しないと書いています。それより、以前のページが答えていたことに、新しいページも答えられているかを見直してみてください。

ドメイン自体を新しいものに変えました。今回の話と同じ確認で足りますか

ドメインを丸ごと変える移転は、今回より影響の範囲が広い変更です。Googleは、ドメインを変更する場合、旧サイトのすべてのサブドメインとwww有無のバージョンについて、Search Consoleから「アドレス変更」の通知を送るよう案内しています。この手順が済んでいるかも、アドレスについて挙げた4つの確認とあわせて見てください。

どのくらい待っても戻らなければ、確認漏れを疑うべきですか

目安は、Googleが示す「数週間、大規模なサイトならさらに長く」という期間を過ぎてもです。本文の確認を一通り終え、数週間たっても表示回数の下向きが止まらないなら、どこかの確認が漏れている可能性を考えます。

自分で確認するのが難しいとき、制作会社にはどう伝えればいいですか

次の4つを、そのまま送るのが早いです。「転送は1本ずつ、以前と同じ内容の新しいページへ向いていますか」「サイトマップは新しいアドレスで送り直しましたか」「canonicalタグは新しいアドレスを指していますか」「公開前の検索除外の設定は外れていますか」。ここまでに挙げたアドレスと中身の確認を、聞く形にしただけです。

まとめ:今日は、リニューアルでURLが変わったかどうかを確かめるところから

「順位が下がった」の中身は、表示回数が減ったのか掲載順位が下がったのかで、疑うところが違います。まず、いま公開されているページのURLが、リニューアル前と同じかどうかを1つだけ見てください。変わっていれば4か所、変わっていなければ中身の2点。見る場所はそこで決まります。

弊社のサイトも、9月3日にアドレスを整えたばかりで、まだ結果は出ていません。9月30日に予定している判定のあと、分かったことをこの記事に書き加えるつもりです。同じようにリニューアル後の数字で迷っている方は、URLだけお送りいただければ、公開情報から分かる範囲を確認します。

参考にした公式情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

SEOを専門に8年以上、上場企業を含む全国のクライアントのWebマーケティングを支援。オンライン受発注サイトでは、454件すべてが「満足」評価(「残念」0件、2026年8月確認)。SEO・LLMO/AIO対策、ホームページ制作を通じて、中小企業のWeb集客と問い合わせ獲得を支援しています。

目次