ホームページから問い合わせが来ない原因は2つ|見分け方と、直す順番

ホームページから問い合わせが来ない原因は、突き詰めると2つしかありません。人が来ていないか、来ているのに動かないかです。

どちらなのかを決めないまま、デザインを変える、ブログを増やす、業者を替える、と手を打つと、お金と時間だけが減っていきます。逆に、どちらかさえ分かれば、見る場所と最初の一手はほぼ決まります。

公開して何か月も経つのに問い合わせは月に0件か1件で、制作会社に聞いても「もう少し様子を見ましょう」と返ってくる。何を見て待てばいいのか分からないまま時間が過ぎている方は、珍しくありません。

弊社のサイトも、この記事を書いている2026年9月の時点で、まだその途中にいます。検索での表示はこの夏で大きく増えましたが、サイト経由の相談は0件のままです。この記事では、2つの原因の見分け方と、それぞれで見る場所を説明したうえで、弊社サイトが今どの段階にいるかを、数字ごとそのまま書きます。

目次

問い合わせが来ない原因は2つ。「来ていない」か「来ているのに動かない」か

問い合わせが生まれるまでの道のりは、単純化すると一本道です。検索や紹介で見つかる、サイトに来る、読んで信用する、問い合わせる。問い合わせが来ない原因は、この道のどこで人が止まっているかで2つに分かれます。

1つ目は、そもそもサイトに人が来ていない場合です。検索しても出てこない。出てきても2ページ目より後ろにいる。出てくる言葉が社名だけで、お客様の用件の言葉では出てこない。この状態では、サイトの中身をどれだけ磨いても、見る人がいません。ホームページで集客できない、と感じている会社の多くは、ここにいます。

2つ目は、人は来ているのに、問い合わせまで動かない場合です。訪問はあるのに問い合わせページが開かれない。開かれても送信されない。ここでは検索対策を足しても、同じ場所で同じように止まります。

見分けるのに、専門のツールは要りません。手元で分かることを、次の表に当てはめてみてください。

いま手元で分かること どちらの原因か
会社名で検索しても、自社サイトが1ページ目に出ない 来ていない
お客様が使いそうな言葉(地域+用件など)で検索して、自社が出てこない 来ていない
月の訪問が数十人に届かない 来ていない
月に数百人が訪れているのに、問い合わせが0件 来ているのに動かない
問い合わせページは開かれているのに、送信がない 来ているのに動かない
訪問数を一度も見たことがない まず「来ていない」の確認から

訪問数の線引きは弊社の経験からの目安で、業種や単価で変わります。

問い合わせが来ない原因を「来ていない」と「来ているのに動かない」の2つに分け、それぞれで見る場所を示した図
問い合わせが来ない原因は2つに分かれます。両方に当てはまるときは「来ていない」を先に見ます(弊社作成・2026年9月2日)

迷いやすいのは、両方に当てはまるように見えるときです。実際、中小企業のサイトの多くは、両方に少しずつ当てはまります。その場合は「来ていない」を先に見ます。訪問が少ないままでは、サイトの中を直しても、直した効果を確かめられないからです。

来ていない場合に見るのは、出ているか・何位か・どんな言葉か、の3つです

3つ全部を一度に調べる必要はありません。1つ目の社名検索だけで、半分は分かります。

1. 検索に出ているか。 会社名で検索して、自社サイトが上のほうに出るかを見ます。出ないなら、Googleにサイトが登録されていない可能性があります。登録の有無は「site:自社サイトのアドレス(例:site:example.co.jp)」で検索すると確かめられる、とGoogleが案内しています。公開したばかりのサイトは、登録まで1日から数週間かかることがあります。公開から1か月以内なら、慌てなくて大丈夫です。

2. 何位で出ているか。 社名では出るのに、お客様が使う言葉では見つからない。来ていない場合で、いちばん多い状態です。Search Console(※検索での見え方を確かめられる、Googleの無料ツール)を入れると、どの言葉で何回表示され、平均で何位だったかが分かります。検索結果の1ページ目に入っていない言葉は、表示はされていても、ほとんどクリックされません。順位が動くまでには時間もかかります。Googleは、サイトを変えてから結果を確かめるまで、数週間待つよう案内しています。

3. どんな言葉で出ているか。 表示されている言葉の顔ぶれを見ます。社名や担当者名ばかりなら、すでに自社を知っている人しか来ていません。問い合わせにつながるのは、「地域+用件」のような、まだ自社を知らないお客様が使う言葉です。ここに自社が出ていなければ、ページの見出しや本文に、お客様の言葉が入っていないということです。お客様の言葉で書かれたページを増やすことが、ここでの一手になります。ただ、大手のポータルや比較サイトが上位に並んでいる言葉もあります。その言葉で正面から順位を争うより、地域や会社の形をはっきり出して、別の言葉で見つけてもらうほうが早いこともあります。

会社名でも業種の言葉でも出てこないときの直し方は、ホームページが検索に出てこない原因と直し方に書きました。

来ているのに動かない場合に見るのは、4つです

訪問はあるのに問い合わせがない。この場合、原因はサイトの中にあります。細かな点検項目はホームページ診断のやり方に15項目でまとめてあるので、ここでは「どこで止まるか」の見当をつける4つに絞ります。4つ全部を一度に直そうとすると手が回りません。まず1と3だけで十分です。

1. 最初の画面だけで、誰の何を解決する会社か分かるか。 訪問者はトップページを隅々まで読みません。最初の画面に、対象のお客様、解決する困りごと、対応地域が書かれているか。「高品質」「安心」「お客様第一」といった言葉だけでは、自分に関係のあるサイトかどうか判断できず、戻るボタンを押されます。

2. 実績と顔が見えるか。 初めての会社に問い合わせるのは、お客様の側にも少し勇気がいることです。誰がいる会社なのか、どんな仕事をしてきたのか。事例が1つ、担当者の名前と顔が1人分あるだけで、その勇気の量は変わります。成果の数字がなくても構いません。作ったもの、対応した内容、お客様の声のどれかを、実物で見せることが大切です。顔写真が難しければ、名前と経歴だけでも違います。

3. 問い合わせまでの距離が近いか。 読み終えた場所の近くに問い合わせボタンがあるか、フォームの項目は必要なものだけか、電話番号はスマホでそのまま押せるか。それに加えて、まだ名前を出したくない人向けの軽い入口があるかを見ます。

石狩市・札幌市北区周辺の合同会社壱工房様(大工直営のリフォーム・木造小屋)のホームページでは、入口を3つ用意しました。費用の目安だけ知りたい方には見積もり診断を、短い一言から相談を始めたい方にはLINE相談を、話が決まっている方や急ぎの方にはフォームと電話を。見積もり診断は名前を聞かず、選択肢を選ぶだけで目安が返ります。LINEの相談フォームはリフォーム用と木造小屋用に分け、聞くことが噛み合うようにしました。すぐ話したい方と、まだ名前を出したくない方では、ちょうどよい距離が違うからです(合同会社壱工房様の事例)。名前を聞くのは、相談したくなってからで十分です。

4. スマホで押しやすいか。 パソコンで見て満足してしまいがちですが、Googleは、検索の登録と順位づけにスマホ版のページを使うと公式に説明しています。ボタンが小さい、電話番号が押せない、フォームの入力欄が画面からはみ出す。パソコンでは気づけないことが、スマホでは起きています。一度、自分のスマホで問い合わせページまで進み、実際に送ってみると、どこでつまずくかが分かります。送信テストと通知の確認は、同記事のフォームまわり3項目がそのまま使えます。

弊社サイトで、いま実際に起きていること

ここまでの見分け方を、弊社自身のサイトに当てはめてみます。成果の話ではありません。途中経過です。

検索での表示は、6月には1日10〜20回だったものが、8月には週平均で1日130〜190回になりました。数だけ見れば、およそ10倍です。

ただ、クリックは1日1〜3件にとどまっています。主要な言葉の順位は、上位に入るかどうかの境界にあります。クリックの中身を見ると、社名で検索して来た方が目立ち、用件の言葉で来た方はまだ少数です。そして、サイト経由の相談は、直近の4週間(2026年8月)で0件です。

これをさきほどの表に当てはめると、弊社は「来ていない」の側です。それも、検索には出るのに、まだ選ばれていない状態です。表示が増えたのは、記事とページの中身を整えたことが、検索に届き始めた結果だと読んでいます。一方でクリックが増えないのは、順位が1ページ目の境界にとどまっているからで、その理由は、上に並ぶ会社に比べて外からの評価がまだ足りないことだと見ています。

外からの評価とは、他のサイトから自社サイトへ張られた紹介リンクや、自社の名前が正しく紹介されている場所のことです。中身を整えただけでは、ここは増えません。そこで次の一手は、新しい記事を増やすことより先に、外からの評価を増やすことだと判断しています。掲載していただいた媒体や、自社で運営している別のサービスなど、弊社を正しく紹介できる場所から、1つずつ整えていきます。時間のかかる仕事です。数字が動いたら、この記事の数字ごと更新します。

自社で直すときの順番。最初にやるのは検索です

ホームページからの問い合わせを増やすためにやることは、原因がどちらかで変わります。ただ、最初の確認までは共通です。順番に書きます。

  1. 会社名で検索する。 出てこなければ、登録の確認からです。制作会社に「Googleの検索に登録されていますか。Search Consoleで確認できますか」と聞くだけで、話が進みます。
  2. お客様が使いそうな言葉で検索する。 地域+用件、業種+困りごと、といった言葉を3つほど選んで検索します。自社が出てこなければ、その言葉がサービスページの見出しや本文に入っているかを見ます。
  3. 訪問数と表示回数を見る。 Search Consoleとアクセス解析を入れていなければ、今日入れます。数字は入れた日からしか溜まりません。
  4. 来ているなら、自分のスマホで問い合わせページまで進んで送る。 送信できるか、届くか、送った後に何が起きるかを、お客様と同じ手順で確かめます。

1つだけ選ぶなら、1と2をまとめた「2回の検索」です。5分で終わり、次に見る場所が決まります。3の数字が溜まるまでの数週間で、4を済ませておくと、数字が見えたときにすぐ動けます。

ご相談の前に、URLだけで分かるところまで見ています

弊社に「ホームページから問い合わせが来ない」というご相談をいただいたとき、最初にするのは提案ではありません。公開されている情報と、共有いただければSearch Consoleの数字から、来ていないのか、来ているのに動かないのかを決めます。ここが決まらないと、検索対策の提案も、サイト改修の提案も、どちらが正しいのか判断できないからです。

来ていない側なら、検索での見つかり方から入ります(SEO対策の支援内容)。来ている側なら、サイトの中の詰まりを、最初の画面、導線、フォーム、計測の順に見ます。数字をつなげて読む方法は、Webマーケティングの分析は何を見る?に書いています。

ホームページ制作・リニューアルでは、ご相談の前に、URLをいただければ公開情報から分かる範囲を無料で確認し、初回のご相談で直す順番をお伝えしています。作り直しが必要かどうかも、その時点でお伝えします。多くの場合、全面的な作り直しの前に、やることが残っています。

ホームページの問い合わせについてよくある質問

制作会社に「様子を見ましょう」と言われました。どのくらい待てばいいですか

待つ前に、何を見て待つのかを決めておくと、待つ時間が無駄になりません。公開直後なら、検索に登録されるまで1日から数週間かかるのは普通です。ただ、公開から数か月経っても社名以外の言葉で表示が増えていないなら、待っても変わりません。Search Consoleの表示回数が増えているかどうかを、月に1回見るだけで十分です。

ホームページを作り直せば、問い合わせは増えますか

来ていない状態で作り直しても、人の来ないきれいなサイトができるだけです。作り直しが効くのは、来ているのに動かない場合で、それも最初の画面、実績、問い合わせまでの距離のどこが詰まっているかが分かってからです。先に原因を決めるほうが、遠回りに見えて近道です。

ブログを書けば、問い合わせは増えますか

来ていない場合には効きます。ただし、お客様が使う言葉で書かれていることが条件です。社内の出来事や日記では検索されません。弊社サイトも記事で表示は増えましたが、クリックと問い合わせはまだ追いついていません。記事だけで足りるとは考えないほうが安全です。

アクセス解析を入れていません。何から始めればいいですか

Search Consoleとアクセス解析の2つを、今日入れてください。どちらも無料です。数字は入れた日からしか溜まらないので、直す前の状態を残す意味でも早いほうがいいです。設定は制作会社に頼めば、通常は短時間で終わります。

問い合わせは来るのですが、営業メールばかりです。これは「来ている」と数えていいですか

数えないでください。営業メールの多くは、会社の一覧から機械的に送られてくるもので、お客様の言葉で検索して来た人ではありません。お客様からの問い合わせだけを別に数え、それが月0件なら、本文の表に当てはめてみると、どちらの側かが分かります。

何人くらい訪れていれば、問い合わせが1件は来るものですか

業種と単価で大きく違い、一つの数字では言えません。目安を探すより、月に数百人来て0件なら「来ているのに動かない」側、数十人に届かないなら「来ていない」側と割り切り、次に見る場所を決めるほうが早く動けます。壊れているフォームだけは順番に関係なく先に直します。送信はできているのに自動返信メールが届いていないこともあるので、そこもあわせて見てください。

まとめ:まず、会社名とお客様の言葉で自社を検索してみる

問い合わせが来ない原因は、来ていないか、来ているのに動かないか。どちらかが決まれば、直す場所も順番もほぼ決まります。

明日やるなら、検索を2回だけ。会社名で1回、お客様が使いそうな言葉で1回です。会社名で出なければ登録の確認から、用件の言葉で出なければ来ていない側、出ているのに問い合わせがなければサイトの中を見る番です。

弊社のサイトも、表示が増えて、クリックが少なく、相談はまだ0件という途中経過にいます。どちらの原因なのか決めかねているなら、URLだけお送りください。どちら側かをお伝えします。

参考にした公式情報

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この記事を書いた人

SEOを専門に8年以上、上場企業を含む全国のクライアントのWebマーケティングを支援。オンライン受発注サイトでは、454件すべてが「満足」評価(「残念」0件、2026年8月確認)。SEO・LLMO/AIO対策、ホームページ制作を通じて、中小企業のWeb集客と問い合わせ獲得を支援しています。

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