AIに「札幌でSEO対策を頼める会社」と聞くと何が起きるか|42回答を記録した結果

AIに「札幌でSEO対策を頼める会社を教えてください」と聞くと、弊社の名前は6回とも出ませんでした。質問を「札幌でAI検索対策(LLMO)に対応している会社はありますか」に変えると、6回のうち5回は名前が出ました。名前が出た5回には、どれも弊社の公式サイトが出典に付いていました。
この記事は、2026年11月5日に4つのAIへ同じ7つの質問をし、42回の回答を記録した結果です。聞いた先はChatGPT、GoogleのAIによる概要、GoogleのAIモード、Geminiの4つ。どの会社が挙がったかではなく、AIが何を読んで会社を挙げたのかを、他社名を伏せて数えました。
ChatGPTで自社名を打っても何も出てこなかった、という経験をお持ちの方は多いと思います。出てこない理由は1つではありませんが、AIが読んでいる場所が分かれば、どこから手を付けるかは決められます。
※LLMO:AIが答えを組み立てるときに、自社の情報が取り違えられずに使われるよう整えること。この記事では「AI検索対策」と同じ意味で使います。仕組みはAI検索対策(LLMO)とは?中小企業が最初に整える5つのことと、SEOとの違いに書きました。
何をどう聞いたか【7問×6回・2026年11月5日】
質問は7つです。会社を推薦してもらう質問が3つ、弊社を名指しする質問が2つ、費用や言葉の意味を聞く質問が2つ。
- 推薦の質問:「札幌でSEO対策を頼める会社を教えてください」「札幌でAI検索対策(LLMO)に対応している会社はありますか」「札幌で製造業をしています。自社がAIの回答に出てこないので、会社情報の整備から相談できる会社を2〜3社教えてください」
- 指名の質問:「合同会社SuzuLaboはどんな会社ですか。代表は誰ですか」「合同会社SuzuLaboの実績や評判を教えてください」
- 情報の質問:「LLMO対策(AI検索対策)の費用の相場はいくらですか」「AI検索対策(LLMO)とは何ですか。中小企業は何から始めればいいですか」
回数は、ChatGPTが未ログインで各3回、GoogleのAIによる概要とAIモードがログインしたまま、個人向けの調整を切った検索で各1回、Geminiが一時チャットで各1回。1問ごとに新しい会話にし、回答の全文と出典のリンクを保存しました。
自分のアカウントのまま何も切らずに聞くと、普段の検索や会話の内容が答えに混ざり、本当は出ていない自社名が出ることがあります。条件のそろえ方はAI検索の効果測定のやり方|引用の数え方と、まだ測れないものに手順を書いています。
数えたのは3つです。弊社の名前が出たか、弊社のページが出典に入ったか、会社情報に誤りがあったか。あわせて、AIが出典に挙げたページを、公式ページ、比較記事、プレスリリースといった種類に分けました。
「札幌でSEO対策」でAIはどんな会社を挙げたか
推薦の3問・18回のうち、弊社の名前が出たのは8回でした。表1は、質問の種類ごとに、名前が出た回数と弊社のページが出典に入った回数を並べたものです。
| 質問の種類 | 弊社の名前が出た回数/弊社のページが出典に入った回数 |
|---|---|
| 推薦(3問×6回=18回) | 8回/8回 |
| うち「札幌でSEO対策を頼める会社」 | 0回/0回 |
| うち「札幌でAI検索対策(LLMO)に対応している会社」 | 5回/5回 |
| うち「製造業。会社情報の整備から相談できる会社」 | 3回/3回 |
| 指名(2問×6回=12回) | 12回/11回 |
| 情報(2問×6回=12回) | 0回/0回 |

名前が出た8回には、すべて弊社の公式サイトが出典に付いていました。開けたリンクは、いずれもトップページです。並びは、先頭が2回、2番目が3回、3番目が2回、4番目が1回でした。
「札幌でSEO対策」の6回すべてに出たのはA社とB社の2社で、A社は4回で先頭です。A社は地元でSEOを専門にしている広告会社、B社はSEO専業の会社です。
ほかは、ホームページ制作とSEOを一体で請ける地元の制作会社、道外の大手の札幌営業所、成果報酬型や低価格のSEO会社でした。
ChatGPTと、GoogleのAI・Geminiとでは、この顔ぶれが半分ほど入れ替わります。ChatGPTの3回すべてに出たのにGoogle・Geminiの3回には1度も出なかった会社が3社、その逆が2社、重なったのは4社でした。
「札幌でAI検索対策(LLMO)」では、顔ぶれが変わります。AI検索対策を公式ページに明記している地元の会社と、道外の会社の札幌拠点が中心で、弊社もこの中の1社です。
製造業の相談文では、ChatGPTが3回中2回で弊社を2番目に、Geminiが1番目に挙げました。GoogleのAIモードは同じ文を「AI導入の相談」と読み、挙げたのはIT会社3社。GoogleのAIによる概要は、この質問では表示なしでした。
製造業の相談文でChatGPTが弊社を挙げた2回では、名前の似た別の会社の情報が出典の並びに混ざっていました。SNSのアカウントとプレスリリースで、社名の読みが近いものです。回答の本文には混ざりませんでしたが、短い社名や読みの近い社名の会社では、同じことが起きやすいと考えています(推定)。
本文まで別の会社と混ざっていたときの直し方は、AIの誤情報で自社が別の会社と説明されていたら|直し方と、測り直しの記録に書きました。
AIは会社を挙げるとき、何を読んでいたか
推薦の18回で出典に付いたページは、回答ごとに数えて延べ107件でした。種類ごとに数えると、会社の公式ページが6割弱、第三者が書いた比較記事(「札幌のSEO会社おすすめ◯選」のような記事と、会社の名鑑)が4分の1です。
| 出典の種類(推薦の質問18回・延べ107件) | 件数(割合) |
|---|---|
| 会社の公式ページ | 62件(58%) |
| 第三者の比較記事・名鑑 | 28件(26%) |
| プレスリリース | 5件(5%) |
| 求人サイト | 3件(3%) |
| SNS・動画 | 2件(2%) |
| 法人データベース | 2件(2%) |
| その他(地図の情報、無関係のページなど) | 5件(5%) |
数え方は、1回の回答に同じサイトが2回出ても1件。ChatGPTの出典にはリンク先が取れないものがあり、そこは表示された題名で種類を判断しました。
エンジンごとに見ると、重みが違いました。
- ChatGPT:63件のうち公式ページが40件、比較記事が9件。各社の説明は公式ページの文を元にし、比較記事は「参考」として添える形でした
- GoogleのAIによる概要:9件のうち公式6件、比較記事3件。件数では公式が多いのに、「札幌でSEO対策」で挙げた5社のうち4社の説明文は比較記事が出典で、そのうち3社は同じ1本でした
- GoogleのAIモード:28件のうち公式14件、比較記事11件。「札幌でSEO対策」では比較記事6本を横断して、7社を3つに分類していました
- Gemini:7件のうち比較記事が5件。「札幌でSEO対策」では、6社のうち5社の説明が2本の比較記事を元にしていました
出典になった比較記事の中には、SEO会社自身が書いたものも含まれています。
ChatGPTは各社の公式ページを中心に読み、GoogleのAIとGeminiでは比較記事の割合が高くなっていました。 弊社の記録から言えるのは、この傾向までです。弊社の名前が出た回は、GoogleのAIでも出典は弊社の公式トップページでした。
「札幌でSEO対策」で弊社は0回でした。この質問でAIが出典にした比較記事のうち、リンク先が分かった8本の本文も同じ日に確かめましたが、弊社はどれにも載っていません。2つは同時に起きている事実で、載れば出るのかどうかは、この記録では分かりません。
海外のSEOツール会社1社が自社のデータで2026年11月に公表した調査でも、ウェブ上で社名が言及される量とAIが名前を挙げる頻度には相関があると報告されています。言及が原因だとまでは、その報告にも書かれていません。
自社名で聞くと、AIは何を答えるか
指名の2問・12回は、すべて弊社の名前が出て、代表者名、所在地、設立年は、触れた回はすべて合っていました。誤りは、設立の日付が1件です。出典は弊社の公式ページが中心で、付いたのは12回中11回でした。
ただ、出典が公式ページだけだった回は5回で、6回は外のページも読んでいました(残る1回は出典の表示なし)。外のページとは、法人情報のデータベース、クラウドソーシングのプロフィール、会社情報を集めたサイト、ビジネス向けSNS、弊社が載っている比較記事です。
日付の誤りは、ChatGPTが設立日を「2024年5月31日」と答えた回です。登記上の設立日は5月29日で、5月31日は法人番号が指定された日にあたります。出典として示されたのは、法人情報のデータベースでした。
弊社自身も、9月に登記の記録で確かめるまで、自社サイトに5月31日と書いていました。外のデータベースが何を元にしているかまでは分かりませんが、自社の表記が揺れていれば、AIが拾う値も揺れやすいと考えています(推定)。自社名で聞いて会社情報が違っていたら、先に直すのは自社の公式ページの表記です。
「実績や評判」の質問では、AIが読んだページで評価の調子が変わりました。ChatGPTの3回のうち、法人データベースとクラウドソーシングのページを読んだ回は、「評判は慎重に見極めたい会社」でした。弊社の実績の記事も読んだ回は、「提案を受けて比較検討する価値はある」です。
ChatGPTの3回の中では、評価の違いは弊社の実績や事例のページを読んだかどうかと一致していました。 3回だけなので、傾向と呼ぶにはまだ足りません。一方、弊社のAI検索対策やSEOの支援内容を書いたページは、指名の12回のうち1回も出典に入っていません。
費用や「AI検索対策とは」の質問では、誰の記事が読まれているか
情報の2問・12回では、弊社の名前も記事も1回も出ませんでした。弊社の費用の記事AIO対策・LLMO対策の費用はいくら?相場の数字の読み方と、見積もりを分解する方法も、言葉の意味の記事も、出典に入っていません。
代わりに読まれていたのは、支援会社の解説記事と、GoogleやOpenAIなどの技術文書です。費用の質問では、出典に並んだのは支援会社の費用解説だけでした。GoogleのAIによる概要が8本、AIモードが7本、Geminiが3本、ChatGPTは1社の記事を3回のうち2回で引いています。
「AI検索対策とは」の質問では分かれました。ChatGPTはGoogle・OpenAI・Bingの技術文書を出典にして4,000字前後の説明を返し、支援会社の記事はほとんど引きませんでした。
GoogleのAIによる概要とGeminiの出典は、支援会社の解説記事(AIによる概要は動画2本も)。GoogleのAIモードは、出典を1つも表示しませんでした。
弊社の記事が出なかった理由は、この記録からは特定できません。11月5日時点の費用の記事は「相場がまだない」と書いた記事で、AIが答えに使った「月額◯万〜◯万円」という形の情報を持っていませんでした。AIが答えの形に合うページを選んでいるのだとすれば(推定)、形を合わせるか、別の役割で書くかを決める材料になりそうです。
記事の書き方で観測できたことはAI検索に引用される記事は何が違うのか|観測できたことと、その限界にまとめています。費用の記事は11月に相場の数字の読み方を足しました。出典に入るかは12月の記録で確かめます。
この記録からは、まだ言えないこと
1回の観測なので、言えないことが4つあります。
- 来月も同じ結果になること。同じ日でも、製造業の相談文はChatGPTで3回中2回しか出ていません
- 比較記事に載れば出ること。載らずに出た回も出なかった回もあり、原因は確かめられません
- 「札幌でAI検索対策(LLMO)」で出た理由。トップページの題名には「札幌のSEO対策」も「AI検索対策(LLMO)」も入り、出典の種類の割合も2問で大きく変わらないので、何が効いたかは分けられません
- 質問の文言を変えても同じこと。相談文のように聞くと、AIが「AI導入の相談」と読み替えた回がありました
出典が1つも表示されなかった回も、42回のうち3回ありました。根拠が見えない答えは、合っていても次に直す場所が分かりません。そうした回は数には入れても判断には使わず、日を変えてもう一度聞きます。
自社で今週できる確認3つ
時間が取れなければ、確認1だけでも会社情報の誤りは見つかります。
確認1:自社名で聞いて、会社情報と出典を見る
ChatGPTには未ログインで聞き、Googleでは「社名 はどんな会社ですか」と検索して、AIによる概要を読みます。見るのは、代表者名・所在地・設立年が合っているか、出典が公式ページか外のデータベースか、の2点です。違っていたら、公式ページの会社概要と、出典に出たサイトの表記をそろえます。
確認2:選ばれたい質問で聞いて、出典の種類を見る
「〇〇市で△△を頼める会社」のように、お客様が聞きそうな文で聞いてみてください。自社が出るかどうかより先に見るのは、出た会社の出典が公式ページか比較記事かです。公式ページが中心なら、自社の公式ページに同じ情報があるかを確かめます。比較記事が中心でも、載れば出るとは言えないので、先に直すのは自社の公式ページです。
確認3:公式ページに「誰に・何を・どこで・どう進めるか」があるか
AIが会社を説明した文を読み返すと、公式ページのどの文を使ったかが分かります。弊社の場合は、トップページの「札幌を拠点に全国・海外に対応」「SEO対策・AI検索対策(LLMO)」「代表が直接対応」「初回相談は無料」が、ほぼそのまま説明に使われていました。
この4点(誰に・何を・どこで・どう進めるか)が1画面に無ければ、まずはトップかサービスページの冒頭に短く書き足すところからで十分です。
時間が取れない方は、無料のAI検索の見え方チェックにホームページのアドレスを入れると、お客様がAIに聞きそうな質問と、4つのAIに聞く無料調査の案内が出ます。
弊社がAI検索対策でしていること
弊社は、この記録を12月から毎月第2週に、同じ7問・同じ条件で取ります。お客様の支援でも、対象の質問、確認日、AIサービス、紹介・引用されたページを同じ形で記録し、改善の前後を比べます。初回の相談で見るのも、AI検索での現在の表示と、会社情報が公式ページと外のサイトでそろっているかです。
直す順番は、公式ページの会社情報と「誰に・何を・どこで・どう進めるか」が先で、第三者のページに載る働きかけはその後にしています。弊社自身、載っている記事が読まれない回のほうが多かったのを見てのことです。
支援の範囲はAI検索対策(LLMO)の支援内容に書いています。
会社を比べるときの見方は、LLMO対策会社はどう選ぶ?AIに聞いて分かった比較の軸と、依頼前の質問リストが目安になります。
AIの回答の記録についてよくある質問
ChatGPTに自社名を聞いても出てこないとき、何から確かめればいいですか?
未ログインのChatGPTとGoogleの検索で、「社名 はどんな会社ですか」と聞きます。名前も出なければ、公式ページに会社概要(代表者・所在地・設立・事業内容)が文章で書いてあるかを見ます。弊社の記録では、指名の質問の出典はそのページが中心でした。
ChatGPTとGoogleのAIで、挙げる会社が違うのはなぜですか?
読んでいるページが違うためだと考えています。弊社の記録では、ChatGPTは各社の公式ページを中心に読み、GoogleのAIとGeminiでは比較記事の割合が高くなっていました。同じ質問でも顔ぶれが半分ほど入れ替わるので、両方で確かめるのが確実です。
比較記事に載れば、AIに挙げてもらえますか?
載っている会社が挙がった回はありますが、載れば出るとは言えません。弊社はAI検索対策の会社を紹介する比較記事に載っていますが、同じサイトの比較記事2本が出典に入ったのは推薦の18回中2回で、2回とも名前は出ました。名前が出た残り6回は、その記事が出典に入らないまま出ています。
AIの答えが間違っていたら、どこに直してもらえますか?
AIの回答そのものを直してもらう確実な窓口はありません。直すのは、AIが出典にしたページです。自社の公式ページなら自分で直し、外の法人データベースや掲載サイトなら、そのサイトの修正依頼の窓口から頼みます。直したあと、同じ質問を翌月に聞いて確かめます。
自分のアカウントでAIに聞いても、同じ結果になりますか?
同じとは限りません。ログインしたままだと、過去の会話や検索の内容が答えに混ざり、本当は出ていない自社名が出ることがあります。測るときは、ChatGPTは未ログインかシークレットの窓、Geminiは一時チャット、Googleは個人向けの調整を切った検索にします。
毎月測るなら、何回聞けば足りますか?
弊社は7問×6回の42回を1か月の単位にしています。同じ質問でもChatGPTは3回中2回しか出ないことがあるので、1回の結果で判断せず、月ごとの回数を並べます。2か月続けて同じ方向に動いたときだけ「効いた」と書くことにしています。
まとめ:まず自社名で聞いて、公式ページに4点を書く
AIが会社を挙げるときに読んでいたのは、会社の公式ページと、第三者の比較記事でした。「札幌でSEO対策」では、リンク先が分かった比較記事8本のどれにも、弊社は載っていませんでした。
今週できることは、確認1〜3と同じ3つです。
- 自社名でChatGPTとGoogleに聞いて、会社情報と出典を見る
- 選ばれたい質問で聞いて、出た会社の出典が公式ページか比較記事かを見る
- 公式ページに「誰に・何を・どこで・どう進めるか」の4点を書く
12月の第2週に、同じ7問を同じ条件で聞き直し、この記事に結果を足す予定です。名前が出た回数が増えたか、出典の種類が変わったかを、同じ表で並べます。
参考にした公式情報と調査
参考にした調査:
- Ahrefs「Which Types of Mentions Correlate the Strongest With AI Visibility? (260M AI Prompts Analyzed)」(2026年11月5日確認。本文の「海外のSEOツール会社1社が公表した調査」。社名の言及とAIの言及の相関の調査)
AIが「AI検索対策とは」の回答で出典にした文書(回答の記録として):
- Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(2026年11月5日確認)
- Google 検索セントラル「Google 検索における生成 AI 機能に向けた最適化のための Google ガイド」(2026年11月5日確認)
- OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」(2026年11月5日確認)
